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March 27, 2007

ウェブ2.0と株式投資

ウェブ2.0が、大きな話題を呼んでいる。
グーグルなどが、個人の衆知を集めて、
社会を動かし始めている。

先日、あるネット広告企業の経営者から、
こんな話をうかがった。

ネットの世界では、企業による広告より、
一般個人が自分のサイト上で、
消費者として商品やサービスを比較評価した情報の方が、
購買につながる可能性はきわめて高く、
一般個人でも、比較評価情報を出して、
利益を得ようと思っている人のサイトでは、
購買がほとんど生まれてこないらしい。

ネットでの倫理観を逸した情報について
問題視されることも多いが、
先の社長の話からは、
参加者の多くが倫理観を持って
ネットにアクセスしているのかもしれないと、
少しホッとする。

また、あるサイトでは、
選挙の予想や売れ筋商品の予想などを
個人の意見だけで集計した結果、
プロの専門機関による予想より、確度が高いらしい。

このように、ネットによって、
個人の力が高まっているということは、
素晴らしいことである反面、恐ろしいことでもある。

ネットでの個人の力が、
現実の社会を変える力を持ち始めたからだ。

その力が正しく働くには、
ネットに参加する個人の良識が求められる。
良識とは、自分の利益だけではなく、
広く社会の利益を考えることと、ここでは提案しておきたい。

翻って、株式投資の世界では、
まさにネット投資家が急増し、
株式市場を牽引する力を既に顕示している。

しかし、ネット経由の個人の株式売買の多くが短期売買である。
短期売買は、市場に流動性のために
必要不可欠のものではあるが、
良識ある企業を応援し、
その企業の発展を通じて、社会を創造し、
その恩恵を金銭と生活環境という二つの形で受け取るという
本来の投資を行う人がまだまだ少ないようだ。

そのため、「株式投資」というと、
多くの人が金銭リターンを追い求める人たちが好む行為と
理解されてしまうのだろう。

ウェブの進化と共に、
「投資の進化」も起きることを期待したい。

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